食う食われるの情報は、分布の情報と並んで基礎的で、様々な生態の研究などにつながる汎用性の高い情報です。分布については、全国鳥類繁殖分布調査や全国鳥類越冬分布調査によって情報が充実しました。しかし、鳥が何を食べるかについてはまだまだ情報が不足しています。食性データベースは、鳥の採餌情報をみんなで集め、1例ずつデータベースに蓄積していこうという企画です。 将来的には、鳥の調査研究に興味がある方が誰でも(バードリサーチ会員限定のコンテンツにするかもしれませんが)、データベースに情報を蓄積したり、蓄積された情報から何かテーマを持って情報を抽出して調べたりすることに使われるものになれたらいいなと思っています。例えば、ミサゴのオスとメスでは捕まえる魚の大きさや種類が違うなとか、これから溜まる10年間のデータをみてみるとヒヨドリが外来植物を食べる割合が増えてきたなとか、キジバトの冬の食べ物が北日本と南日本では違っているとか(※すべて妄想です)。一部は進行中の研究で進め始めました。鳥が何かを食べる場面に出会ったら、ぜひ情報を登録してください!
集まった情報は月に一度更新します ●これまでの記録をダウンロード● 2023年4月28日更新 現在の登録件数 1326件 記録された鳥の種数 184種
観察や撮影で記録された鳥の採餌情報を募集しています。 ご自身で観察・記録されたものであれば過去の記録も大歓迎です! また、地面をつついたり植物をつついたりして何かを食べているようだけど何を食べているかはわからないという記録、咥えたり掴んだりしたけど食べなかったという記録も対象としています。
鳥の採餌研究では、食べ物のとりやすさの指標として、餌をとった方法を分類して記録することがあります。餌をとる方法はフライキャッチ、飛びつき、歩行など様々な分類をされます。しかし、この食性データベースのようにどの種でも使える入力方法にすると、分かりやすく分類するのが難しいものです。 そこでここでは、以下のように餌に触れる直前と瞬間と直後の状態、餌をとった瞬間に餌があった場所がわかれば登録してもらうようにしました。 直前、直後はそれぞれ対象の鳥が餌に触れるほんの直前と直後の状態を記録してください。 観察対象の鳥が、餌をつかむまたはくわえる直前、瞬間、直後の状態がわかる場合には記録していただければと思います。 よくわからない場合や餌を取る瞬間を見ていない場合は空欄でかまいません。 例1)モズが餌に飛びついて捕獲したとき。 例2)キビタキが停空飛行しながら餌をとったとき。 例3)ミサゴが水中に飛び込んで餌を捕獲したとき。