プロジェクト紹介

宮城ハクチョウ調査(2020年1月調査 参加者募集中)


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説明会を開催します!

   宮城ハクチョウ調査についての説明とハクチョウ類に関する講演を12月21日14時より仙台市内で行います。調査参加者に限らずお越しいただけますので、ハクチョウ類について興味のある方は、ご参加ください。  詳細&予約はこちらからご覧ください。

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背景1:把握しきれていない宮城県内のハクチョウ類の越冬数

  宮城県は国内のガンカモ類の最大の越冬地となっていて、2019年1月のガンカモ類の生息調査(通称、ガンカモ一斉調査)では、30万羽以上が記録されています(速報値)。そのうち、ハクチョウ類は1.5万羽程度カウントされていますが、実際にはもっと多いと考えられます。というのも、ハクチョウ類の越冬個体数を正確に把握するためには、早朝にねぐらで調査する事が望ましいのですが、宮城県のガンカモ一斉調査では早朝にガン類のねぐらを調査しているため、ハクチョウ類のねぐら調査がしにくいという現状があります。ねぐらから飛び去ったハクチョウ類は日中、移動しながら農地などで採餌するため、全体の個体数が把握しにくいといったデメリットがあります。

 

背景2:コハクチョウとオオハクチョウの割合

 

   宮城県内のガンカモ一斉調査では、これまで圧倒的にコハクチョウよりもオオハクチョウの方が多く記録されていました(右図)。しかし、他の調査(後述)では、鳴瀬川水系でカウントした1万羽のうち、およそ9割がコハクチョウでした。一般的にオオハクチョウは太平洋側、コハクチョウは日本海側に多いと言われる事があるため、コハクチョウもオオハクチョウとして記録されていたのかもしれません。

 

目的:宮城県北部のハクチョウ類の越冬数を把握する

 

そこでコハクチョウとオオハクチョウがどのくらい宮城県内で越冬しているのかを把握するために鳴瀬川水系を中心にねぐら調査を実施します。調査は日の出前から飛び立ちまでの間に、ねぐらにいるハクチョウ類の種と数を記録していきます(詳しくはこちら)。日本で越冬するハクチョウ類の主要な越冬地であるため,環境省事業であるモニタリングサイト1000のサイトとして登録し、今後も継続的に調査を実施していきます。


調査にご参加ください!

 

本調査は2019年1月にもエイジスと共に調査を実施しましたが、2020年は現地のボランティア調査員の皆さんにもご参加頂き、さらに調査範囲を拡大したいと考えています。是非、ご参加ください!参加方法はこちらからご覧ください。


2018,2019年調査の宮城ハクチョウ調査の結果

 2018年と2019の1月の宮城県内のハクチョウ類の調査結果(平泉2018 平泉未発表 右図)。両年ともオオハクチョウが5千羽、コハクチョウが1万羽を超えていました(注)。コハクチョウは特に鳴瀬川水系と吉田川水系に多く、オオハクチョウは迫川水系に多かったです。迫川水系は伊豆沼・内沼や蕪栗沼を含んでいて、そこでオオハクチョウが多くカウントされました。2018年のガンカモ一斉調査による宮城県内のハクチョウ類の観察個体数は、コハクチョウが2,063羽、オオハクチョウが10,848羽でした。一部のコハクチョウがオオハクチョウとしてカウントされた可能性があります。
   (注)調査期間中にハクチョウ類がねぐらを変えていた場合、ダブルカウントの可能性があります  

引用元:平泉秀樹(2018)環境省ガンカモ類生息調査結果と異なり宮城県と岩手県南部にはコハクチョウが多数越冬する(その2)2鳥学会2018年度大会

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