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調査の目的 調査方法 調査結果入力 成果報告


モズ,ジョウビタキ,ルリビタキの雄雌をみてください

 秋になると,市街地でも鳥の姿を多く見かけるようになります。アンテナの上で鳴いているモズやジョウビタキ,ちょっとした森に行くみられるルリビタキ。これらの鳥たちは雄と雌が色が違うので,どんなところに雄がいて,どんなところに雌がいるのかも気になります。1970年代,唐沢(1980)はアンケート形式でモズの雄雌の分布を調べています。その結果,北や標高の高い場所では雄の割合が高いことが明らかにされています。


モズの雌雄比の全国分布。唐沢(1980)をもとに描く

 当時とくらべ,現在の日本は積雪が減り,冬期の気温も高くなっています。そのような気候の変化に伴い,モズの雌雄比の地域分布は変わっているのでしょうか? そして今後の気候変動に伴いどうなっていくのでしょうか?
 そこで,全国のモズの雄と雌の分布,あわせて同様に雄雌の見分けがしやすいジョウビタキ,ルリビタキについての調査を開始します。ルリビタキは雄の若鳥と雌の見分けは難しいですが,それをあわせてしまっても,何か傾向が見出せるかもしれません。
 前述したように,雄の方が気象条件の厳しい北や標高の高い場所に多いという結果が得られていますが,同じ地域で見ると,食物条件の悪そうな住宅地には雌がいて,畑や開けた場所のある場所には雄がいるような感じがします。アフリカのセアカモズでは,雌の方が環境条件の悪いところになわばりを構えることが報告されています。もしこれらの3種でもそうしたことが言えれば,その地域の雄雌比を継続して見ていくことで,その場所の環境の質の変化もモニタリングできるかもしれません。また,昨年度の結果からは,モズの方がジョウビタキよりも農地への依存度が強いといった種による生息環境の違いや,その地域差など雌雄比以外の観点からも解析を進められると思います。調査へのご協力よろしくお願いします。



2011/12冬の結果にもとづくモズとジョウビタキの生息環境

文献
唐沢孝一. 1980. モズの話. 北隆館.




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