バードリサーチ ニュース

2012年7月号 (Vol.9 No.7)

【 もくじ 】

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1.◆活動報告◆ 今年は鳥の繁殖が早かった?
2.◆生態図鑑◆ エナガ
3.◆参加型調査◆ キビタキの初認調査去年の遅刻を反省?
4.◆図書紹介◆ シリーズ現代の生態学 行動生態学
5.◆活動報告◆ つばめの駅プロジェクトの報告
6.◆研究例会◆ 研究例会 & 納涼ツバメ観察会 8月4日開催
7.◆レポート◆ 意外と岸近くを普通に飛んでいる?
          -レーダで見たハシボソミズナギドリの移動
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【 概 要 】

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1.◆活動報告◆ 今年は鳥の繁殖が早かった?
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 バードリサーチは環境省のモニタリングサイト1000の森林での鳥類調査を受託しています.この調査では,繁殖期と越冬期の鳥類の生息状況をスポットセンサスで記録しているのですが,それにプラスして,鳥たちの繁殖時期を把握しようと,巣箱を使った繁殖時期のモニタリングとICレコーダやライブ音配信を利用したさえずり時期のモニタリングを行なっています.その結果から,埼玉県の秩父では今年の鳥の繁殖が早かったことが見えてきたので,ご報告します.

◯ヤマガラの繁殖時期
 調査地の東京大学の秩父演習林はブナやイヌブナを中心とした標高1200m程度の林です.バードリサーチ事務所からは片道3時間程度で行くことはできるものの,それほど高頻度で通うことはできません.そこで,林内に巣箱を設置し,巣箱の底につけた温度計で,巣箱に営巣するヤマガラの繁殖時期をモニタリングしています.
 この調査は2010年からはじめましたが,今年はこの3年間で一番繁殖が早かったことがわかりました.今年は,去年と比べると2週間近く,一昨年と比べても1週間弱,巣立ち時期が早かったことがわかりました.その他の巣箱も含めても,今年は巣立ち時期が6月1日~10日だったのに対し,2011年は6月21日~29日,2010年は6月14日~20日と,去年や一昨年の一番早い巣よりも今年の最後の巣の方が早く巣立っていました.

◯なぜ今年は早かった?
 今年の東京の桜の開花は3月31日で,例年よりも5日ほど遅かったそうです.秩父の調査地のヤマザクラも例年に比べて開花が遅かったそうです.そうすると,今年の鳥の繁殖は逆に遅くなりそうなものです.では,なぜ早かったのでしょうか? 昨冬は全国的にブナなど木の実が豊作でした.山の鳥の栄養状態の良さが早い繁殖につながったのでしょうか? でもそれでは夏鳥が早かったことは説明できそうにありません.去年に比べると春の寒暖の差は小さかったように感じます.そうしたことも影響するのでしょうか? 今後調査を続けて,情報を蓄積していくことで,鳥の繁殖の早遅を決める要因を明らかにしていきたいと思います.
【植田睦之】

◆その他掲載記事
 ・他の鳥のさえずり時期

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2.◆生態図鑑◆ エナガ
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○英名 Long-tailed Tit   学名:Aegithalos caudatus
○分類 スズメ目  エナガ科

○羽色
 成鳥の頭部は白い地に太い黒の眉斑が背中まで至る,背は黒と茶味の強いピンク,腹は白で下尾筒は背と同じピンク.胸に黒い三日月斑が出るが,濃さには個体差が大きい.翼羽は黒で多くは外縁が白い.尾羽は中央は黒く,外側では白色の地に外縁が黒くなる.嘴とふ蹠は黒.幼鳥は,巣立ち時には頭頂部のみ白く,こげ茶色が顔全体を覆う.翼羽と尾羽は茶味のある黒で成鳥のようなピンク部は無い.約120日で成鳥と見分けがつかない羽毛に換羽するが,10月後半あたりまでは,瞼(まぶた)の色で識別が可能.成鳥の瞼は黄色,幼鳥は赤からオレンジ色.亜種シマエナガでは,成鳥になると眉斑が消えて頭部は白一色になる.

○鳴き声
 コミュニケーション・コールの発達した種で,ジィール・ジィールという特徴的な発声の他,地鳴き的なジッ・ジッやチョッ・チョッ,警戒発声のチリリリリリなどバリエーションが多く,同じ発声でも,速さを変えたり,スタッカートさせて異なる場面で使う.また,造巣期に限って聞かれる音階のある長めのソングを持ち,これは主として巣内で鳴き,おそらくはオスの発声であるが,明確な判定はできていない.

○分布
 東西はユーラシア大陸を中心にイギリス近辺の島々から日本まで,南北は地中海からノルウェーの北緯70度あたりまで広く分布.日本では北海道から九州まで分布する留鳥であるが,シベリアなどでは多数の個体が大きな群れを作って移動する.多くの亜種に分かれ,世界では19亜種(21亜種説もある),日本では4亜種が記録されている.

○繁殖システム
 早春に群れはつがい分化し,一夫一妻制の繁殖を行う.エナガで注目されるのは,繁殖に失敗したオスが,育雛中の別の巣でヒナへの給餌を手伝うヘルパー行動が,頻繁に見られる事である.現在この行動は血縁の繁殖オスのヒナを援助し,巣立たせることで自身の繁殖失敗の穴埋めをする行動と理解されている.ヘルパーが現れるのは育雛期以降で,抱卵期までは,つがいオスは他のオスに対してメスの防衛行動をする.抱卵はメスのみがおこなうが,夜間はオスも巣に入って眠る.繁殖期の初期は,捕食などによる営巣失敗を繰り返しても,複数回の再営巣を試みるが,ヒナが少数であっても巣立ちに成功すれば,2回目の繁殖はしない.巣立ちビナを連れた家族群ができると,すぐに繁殖に失敗した冬の群れのメンバー,あるいは群れ内で後に巣立った巣のヒナを含めた家族群が集合する.営巣が進行中の個体以外は群れに参加する.

○巣
 巣は独特の構造を持つ.外部には動物性の糸材で,主としてコケを絡めて編み上げた楕円形の袋(縦15cm×幅10cm程度)を造り,表面にはウメノキゴケなどの地衣類,あるいはチップ状の発泡スチロールやティッシュのような人工物を付ける.この袋は内側から細い枝や樹皮から裂いた繊維で補強される.内部には他の鳥類の羽毛を大量に運び込む(460枚~2900枚:N=67巣:赤塚 2004).羽毛の鳥種は多種にのぼるが,本州の巣では羽毛の比率はキジ類に偏る.山階(1934)は,主な鳥種としてキジ,ヤマドリを報告し,筆者の調査地ではキジとコジュケイの羽毛が44.07%,ハト類が16.92%,小鳥類が14.71%,カラス類が6.59%の順だった(N=50).利用される羽毛の多くは,おそらく猛禽類の食痕から調達され,調査地のキジ類,ハト類,カラス類,サギ類はオオタカの捕食痕である可能性が高い.獣毛やガガイモの花穂のような植物も観察された(赤塚 2004).

○群れと塒の関係
 エナガで注目される習性はヘルパー行動,他の鳥類の羽毛を集めた独特な巣の構造,他種との混交群の形成などで,多くの論文はこうしたテーマの研究結果を報告している.しかし今後は,集団塒がより注目されてもいいように思われる.エナガは進化の途中で,他個体の体温を当てにして夜間の気温の低下に対処する習性を身に付けた.イギリスで行なわれた最近の研究によると,夜間のエネルギー消失の計測から,塒内の位置取りに個体の優位があることが判明した(Hatchwell etc. 2008).筆者の調査地では,巣造り中のつがいは巣が完成するまで集団塒を利用し,ヒナがある程度育つと繁殖個体が集まって集団塒を構成して巣内のヒナとは別の場所で眠る.ヒナが巣立った初日の夜にでさえ,巣立ちビナのみを安全な場所に塒入りさせて親は群れの集団塒へ戻った事例も観察した.このようにエナガにとって,集団で塒をとることは生存率を高めるために重要であると推測され,そのことがこの鳥種の生活史のすべてに影響を与えているものと考えられる.Glen & Perrins(1988)は,ヘルパー行動は繁殖に失敗した個体が集団塒のメンバーに加わるための条件作りである可能性を示唆した.塒を詳しく観察することはほぼ不可能なため,集団で塒をとることとヘルパーが存在することの関係は解明されてこなかったが,この関係の解明は,エナガにおけるヘルパーの成立ちを再考させる新たなキーになると予想される.
【赤塚隆幸 エナガマニア】

◆その他掲載記事
 ・全長,翼長,尾長,ふ蹠長,露出嘴峰長,体重
 ・生息環境
 ・産卵・抱卵・育雛と巣立ち
 ・寿命(生存確認期間 )
 ・食性と採食行動
 ・群れの構造

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3.◆参加型調査◆ キビタキの初認調査去年の遅刻を反省?
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○去年は遅く,今年は早かったキビタキ
 キビタキ初認調査へのご参加,ありがとうございます.6月末までに160名の方にご協力いただき,全部で199件の情報が集まりました.そのうち,繁殖地の初認情報が66件あり,そのうち最も早いものは熊本の4月8日の記録でした.そして,今年も九州から北海道にかけてキビタキが北上していく様子を捉えることができました.4月15日までに愛知県まで渡来し,20日までには関東に,25日までに東北で記録されると,4月中に北海道でも記録されました.
 この調査も今年で4年目です.そこで,初認日の経年的な変化を分析してみました.観察された繁殖地の温量指数(地域の暖かさの指標)を横軸に,4月1日を1とした初認日を縦軸にとって,4年間の初認のデータを全てプロットし回帰直線を求め,これとの差を平均からの差として計算します.この値を用いて年ごとにヒストグラムを描くと,今年は例年よりも早かったことが伺えました.特に今年は例年よりも早いと感じられた方が多く,初認の記録と一緒にいろんなコメントをいただきましたが,データを見みると,2011年が例年よりも遅かったので,それとの比較で余計に早く渡来した印象を与えたのかもしれません.同じ場所で3年以上初認情報が届いているところだけをピックアップしてみても,傾向は同じでした.場所ごとにみても,2011年は遅く,2012年は早かったのです.

○キビタキの渡来の早さを決めるものとは?
 2011年は,九州の初認自体が遅かったので国外に要因があった可能性がありますが,その他の3年はほぼ同じ時期に九州で初認されています.渡りの時期,キビタキは群れで観察されることがあります.日本に到着したら一気に目的地へ渡るのではなく,天気や気温の様子をみて徐々に渡ってくる鳥なのかもしれません.キビタキの渡来が早い年と遅い年があるのはなぜか?渡りの時期の国内の気候を分析することで,この疑問に迫ってみたいと思います.
【高木憲太郎】

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4.◆図書紹介◆ シリーズ現代の生態学 行動生態学
         日本生態学会編 沓掛展之・古賀庸憲ほか著
                   共立出版 税別3400円
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 著者の田中啓太さんから寄贈していただきましたので,ご紹介します.時代とともにビジュアルな情報を簡単に得ることができるようになりましたが,その一方で,じっくり読む本の価値が再認識されています.文章の中に描写される世界を自分の中で再構成して頭に思い浮かべることは,ビジュアルな情報源ではできないプロセスです.行動生態学を目指した学部生時代,まわりにその分野の教師がいなかった僕は,ひたすら本を読みました.手っ取り早くない方法だからこそ,自分で考える力が身につくのではないかと,振り返ってみて今はそう思います.さて,この本は,学生を対象と考えて編纂されています.ただ,最近ではみかけないぐらい,図表(ビジュアル)がありません.難しくない理論でも,書いてあることを読み解いて,自分で画を思い描かないといけませんが,その分だけ,理解が深まります.図表が少ないことは,もう一つ良いことがあります.内容が詰まっていることです.生態学の分野は多岐にわたっていますが,この本では網羅的にまとめることはせずに,今まさに活発に研究が行なわれているテーマをその分野の第一人者や新進気鋭の若手が分担執筆しています.過去のさきがけ的な研究からどのように研究が進み現在に至っているのか,今何が一番注目されているのかが,過不足なくまとめられているので,より内容が詰まっている印象を受けます.最先端を走る研究と自分の調査データを照らしてみて,自分が対象とする鳥がなぜ今のような行動を進化させたのか,考えを高めるのにうってつけの良書です. 
【高木憲太郎】

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5.◆活動報告◆ つばめの駅プロジェクトの報告
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 繁殖期も終盤になりましたが,暑さの中でツバメたちの子育てが続いています.
4月号でお伝えしたように,今年から道の駅を舞台に,ツバメの生態調査と人との共生を目指すプロジェクトをスタートしました.本プロジェクトのために募集した「ツバメの里親募金」には,これまで38名の皆様から334,000円が寄せられています.皆様のご支援に,感謝申し上げます.

○道の駅庄和での活動
 プロジェクトのモデル実施に協力していただいている埼玉県春日部市の道の駅庄和では,今年約30個の巣でツバメが繁殖しましたが,このうち22個には小型の温度ロガーが埋め込んであります.すべての繁殖が終わった8月に回収して,温度変化から抱卵や巣立の時期を解析します.さらにツバメと人との共生実験として,ツバメが道の駅の来客に迷惑をかけないようにするための糞受けや,営巣場所の誘導実験のために紙粘土で作った人工巣の取り付けも行いました.このような取り組みがテレビや新聞で報道されたため,道の駅庄和にツバメを見に来る方が増えました.そこで,庄和では新たな名物としてツバメどら焼きの販売を始められました.このようにツバメが商売の役に立って,人間と持ちつ持たれつの関係になるのは,とてもいいことだと思います.8月5日(日)には道の駅庄和でツバメ講座も開催しますので,お近くの方は,ぜひお越し下さい.

○ポスターとステッカーの配布
 2010-12年の調査でツバメの営巣が確認された道の駅とサービスエリアに,ツバメへの配慮を呼びかけるポスターとステッカーを配布しました.ポスターにはツバメの子育ての図を描いて,来訪者の方に現在の繁殖ステージと巣立ちまでの日数が分かるように工夫しています.栃木県道の駅にのみやでは,ポスターに孵化日や巣立ちの日付を入れて活用して下さっていました.
【神山和夫】

◆その他掲載記事
 ・来年に向けて

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6.◆研究例会◆ 研究例会 & 納涼ツバメ観察会 8月4日開催
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 そろそろ繁殖を終えたツバメがヨシ原のねぐらに集まってくる時期になりました。バードリサーチ事務所のそばの多摩川のヨシ原にも,数千羽規模でツバメがねぐらをとり始めます。そこで,昨年に続き納涼ツバメ観察会を企画しました。ビール(麦茶)片手にツバメのねぐら入りを眺めようと思います。また,その観察会の前に,福島のツバメの状況などをご報告する研究例会も開催したいと思います。どちらか片方だけの参加も歓迎です。観察会は雨天の場合は翌日に順延する予定です。そのため,観察会だけ参加希望の方は,参加希望の旨を植田( mj-ueta@bird-research.jp )までおしらせください。
 なお研究例会の様子はUstreamでライブ中継します。Twitterで質問もしていただけますので、お越しになれない皆様も、ぜひインターネットでご参加下さい。

■研究例会と観察会の詳細ホームページ
http://bit.ly/LHzo1D

■研究例会の中継
http://www.ustream.tv/channel/birdresearch

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研究例会
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テーマ:福島のツバメの様子
講演者:神山和夫
日 時:2012年8月4日(土)15:00~16:00
場 所:府中市住吉文化センター会議室
    (京王線中河原駅より徒歩5分) 
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納涼ツバメ観察会
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日 時:2012年8月4日(土)17:00~19:30
場 所:多摩川四谷橋下流左岸 
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7.◆レポート◆ 意外と岸近くを普通に飛んでいる?
          -レーダで見たハシボソミズナギドリの移動
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○ミズナギドリの移動
 先日根室での調査で,視界の効かないときには意外と海岸のすぐそばをミズナギドリが飛んでいるかも,ということがわかったので,紹介したいと思います.この調査は海鳥の生態を知り,洋上風力発電が海鳥に及ぼす影響を検討するため日本野鳥の会が地球環境基金の助成金を受けて行なっている調査です.海鳥類の海上の飛行状況をレーダで調べてくれないか,ということで依頼を受け,5月6日~11日まで調査してきました.

○ハシボソミズナギドリは霧の中
 この時期,道東は濃霧となる日が多く,調査期間にも何日か,霧で視界が利かない日がありました.
 濃霧となると,目視では鳥を記録することができません.そんな時,レーダが威力を発揮します.5月8日の調査は,朝から数十メートル先は見えないような濃霧で,目視ではまったく鳥を見ることはできませんでしたが,レーダに映る映像と鳴き声から,海岸線をオオセグロカモメが通過していること,そしておそらくカモ類と思われる群れが沖合500mから1kmほどのところで飛んだり降りたりしているのを知ることができました.そして午後1時過ぎ,海岸にそって,近いときには海岸から100m程度のところを鳥の群れが東へ続々と移動している様子がレーダに映りはじめました.「これだけ連なって移動するものと言えばミズナギドリしか考えられない」と思いつつも,濃霧で目視では何も見えません.こんな岸近くをミズナギドリが飛ぶのだろうかと考えながら,霧が薄くなるのを待ちました.3時近くになると霧が徐々に薄くなってきて,視界が利きはじめました.それとともに鳥の群れも沖へと移動してしまい,なかなか種を判別することができませんでしたが,ようやく霧がはれた時,3kmほど沖を通過していく群れが,ハシボソミズナギドリであることを確認することができました.

○なぜ霧の時に陸に近づくのか?
 現在,洋上風力発電の推進が検討されていて,その鳥への影響が検討され始めています.目視では知ることのできないこうした知見を活かしつつ,共存のためにできることを探っていきたいと思います.
【植田睦之】
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バードリサーチニュース Vol.9 No.7  2012年7月24日発行
発行元: 特定非営利活動法人 バードリサーチ

〒183-0034 東京都府中市住吉町1-29-9
TEL & FAX 042-401-8661
発行者: 植田睦之       編集者: 守屋年史
E-mail:  URL: http://www.bird-research.jp/
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