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モニタリングサイト1000のガンカモ類調査

調査の背景

 モニタリングサイト1000ガンカモ類調査は、環境省の請負事業としてバードリサーチが実施しています。

 ガンカモ類は全国に飛来する渡り鳥で、平地の湖沼で暮らすため多くの人々が目にする冬の風物詩でもあります。しかし彼らの生態には未知の部分が多く、一部の種については比較的研究が行われているものの、生態や個体数には分からないことがたくさんあります。

 日本の湖沼や農地の環境が改変されていることに加え、彼らが繁殖する極東ロシアは地球温暖化による気温上昇の影響を大きく受ける地域であり、繁殖成功率が変わったり、渡り時期に変化が起きることが予想されています。モニタリングサイト1000ではガンカモ類に起きる変化をモニタリングするため、全国の湖沼で継続的な調査を行っています。

調査の目的

 モニタリングサイト1000ガンカモ類調査は、長期的な定点調査を通して次のようなことをモニタリングします。

(1) サイトの最大個体数
 各サイトに飛来するガンカモ類の最大個体数を調べます。特にガンカモの飛来数の多いサイトでは重要になります。

(2) 飛来時期
 全国でどの時期にどの種が飛来するかということは、モニタリングサイトの中でもガン類やハクチョウ類については調べられていますが、カモ類についてはほとんど分かっていません。頻度の高い調査が必要なためカモ類の個体数が数千を超えるようなサイトでは難しい調査でもあります。カモ類の数が比較的少ないボランティアサイトなどで、月に1回以上のカウント調査をしていただけるとありがたいです。
 さらに今年からモニタリングサイト1000と連携して、気温と初認時期の関係などを調べるためにバードリサーチが水鳥類の初認調査をスタートさせます

(3) 全国・地域の個体数変化
 モニタリングサイト1000とガンカモ類の生息調査(※)のデータを総合して、個体数の増減傾向を解析します。
          ※ガンカモ類の生息調査は、1970年から毎年1月に実施されています

調査の結果

環境省のホームページにある報告書をご覧下さい。

調査を実施しているサイト

 モニタリングサイト1000でガンカモ類を調査しているサイトは湖沼が中心で、80地点で調査が行われています。現在はガンカモ類の調査だけしか行われていませんが、一部のサイトでは、今後、植生や水生生物の調査も実施して、生態系全体をモニタリングできる体制を作る計画です。



サイト名 サイト名
1 大沼 41 陸奥湾南部
2 ポロ沼 42 廻堰大溜池
3 猿骨沼 43 狄ヶ館溜池
4 クッチャロ湖 44 砂沢溜池
5 ペンケ沼 45 南三陸海岸
6 兜沼 46 蒲生海岸
7 旧天塩川 47 蕪栗沼
8 コムケ湖 48 伊豆沼・内沼
9 シブノツナイ湖 49 長沼
10 能取湖 50 化女沼
11 濤沸湖 51 小友沼
12 野付湾 52 八郎潟
13 風蓮湖 53 角助堤
14 琵琶瀬湾 54 最上川河口
15 厚岸湖 55-1 上池
16 シラルトロ湖 55-2 下池
17 赤沼 56 霞ヶ浦
18 塘路湖 57 北浦
19 達古武沼 58 涸沼
20 湧洞沼 59 菅生沼
21 長節沼 60 小櫃川河口
22 生花苗沼 61 三番瀬
23 育素多沼 62 葛西臨海公園
24 三日月沼 63 朝日池
25 池田キモントウ 64 鵜の池
26 長都沼 65 福島潟
27 宮島沼 66 瓢湖
28 袋地沼 67 鳥屋野潟
29 手形沼 68 佐潟
30 三角沼 69 邑知潟
31 浦臼沼 70 河北潟
32 浦臼新沼 71 片野鴨池
33 茶志内沼 72 九頭竜川河口周辺
34 ウトナイ湖 73 大堤
35 弁天沼 74 琵琶湖
36-1 函館周辺海域 出来澗崎〜志海苔 75 西池
36-2 函館周辺海域 富川タートル〜知内川 76 中海
37 下北半島沿岸北部 77 斐伊川河口(宍道湖西部)他
38 小川原湖 78 きらら浜・土路石川河口
39 尾駮沼 79 小野湖
40 陸奥湾北部 80 松岡・敷戸の溜池群