ツバメの分布変動
1970年代と1990年代を比較すると、見られなくなってしまったメッシュ(赤い丸)が53メッシュ、出現状況に変化のないメッシュ(黄色)が154メッシュ、新たに見られるようになったメッシュ(青)は19メッシュと都心では減少、山間部ではやや増加傾向が見られるものの、全体に大きな変化は認められませんでした。しかし、断片的に残されている過去のツバメの密度調査の結果をみると、ツバメは明らかに減少しています。

今回の分布データから判別分析で解析すると、市街地と畑地、水田と草地がツバメの分布に影響していることがわかりました。1970年代はこれらの環境要素で87%の分布が説明できましたが、1990年代は67%しか説明できず、この間に、環境要素では説明できない何かがツバメにおきているようです。この東京都の調査は、「いる・いない」のデータだけなので、密度の情報あるいは繁殖成功率の情報などをもとに解析をすすめれば、ツバメの減少の原因が明らかにできるかもしれません。今後はそのような調査をしていきたいと思っています。
|